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劇団四季「エルコスの祈り」を観てきたハナシ

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昨日は息子と二人で劇団四季の子供向けミュージカル「エルコスの祈り」を観てきました。

 

 

私自身も子供のころ「おやこ劇場」という年に何度か持ち回りで劇団を呼んで公演を行う団体に入っていて、演劇を観る機会は比較的多かったんです。

その影響で今でも舞台が好きです。

母は会場準備や企画運営にも関わらなければならず大変だったろうな、と思っていましたが、今になってその気持ちがわかります。

子供と舞台を見に行くのって、子供だけじゃなく親もすごく楽しいんです!

 

劇団四季は今まで「キャッツ」→「ユタと不思議な仲間たち」→「アラジン」→「エルコスの祈り」と見てきました。

劇団四季の舞台は本当に豪華できらびやかですね!

水で満たされたポッドの中からエルコスが生まれてくるシーンとか、舞台美術が相変わらずものすごくて感動でした!

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今回の「エルコス」は子供向けということで劇場も500人キャパくらいの小さいハコで舞台演出も控えめのシンプルな公演でした。

まあシンプルっていっても「劇団四季のシンプル」なので、舞台セットも衣装も凝っていて素晴らしかったですよ!

ラストではそこここからすすり泣きが聞こえるいい公演でした。

 

トーリーは

50年後の未来。学校や親からオチコボレ・問題児と決めつけられた子どもたちが集められたユートピア学園。

ここの教育とは、きびしい管理、命令・規律に従わせ、子どもたちの夢や個性を奪うものでした。暗く閉ざされた毎日を送っていた子どもたちのもとへ、一台のロボットがやってきます。
その名は「エルリック・コスモス」通称“エルコス”。

「どんな時代にも、どんなことに出会っても、決してほほえみを忘れずに、豊かな心を持って生きていける人間になってほしい」
科学者ストーン博士が願いを込めて人間の女の子そっくりに作りだした、アンドロイド・エスパー(スーパーロボット)です。

子どもたちひとりひとりの持っている豊かな個性を引き出していくエルコスに、皆は次第に心を開くようになっていきます。

しかし、小さい頃から機械に囲まれて育ったジョンは機械を憎んでいて、エルコスを認めようとしません。そんな彼を、エルコスは理解し、勇気づけようとしますが、ジョンははねつけてしまいます。

一方、エルコスが学園にきてからさんざんな目にあっていた学園の教師たちは、エルコスをやっつけるためにジョンを利用することをたくらみます。

教師たちにおどされたジョンはエルコスを呼び出します。

果たしてエルコスの祈りは、みんなの心に届くのでしょうか…

 

      (公式サイトより引用)

 

ということなんですが、ネタバレしない程度に感想を書かせてください。

(あ、でもこれから見る予定の方は見ないほうがいいかも)

 

個性は殺せ、夢を見ることも許さない、という経営方針の学園で、悪役として3人の先生たちが出てきます。

少しでも反抗的な態度をとると体罰ロボが出てきて電流ビビビ。

しかも全寮制。(睡眠も管理されてる)子供たちは逃げ場なし。

それを知ったある博士が「あの子たちに笑顔を」という願いのもと、エルコスという「心のある」ロボットを作り出し、セールスマンと結託して学園の理事長を説得して子供たちのもとに送り込むんです。

そうやって「誰でも素晴らしいものを持ってる!夢を思い出して!」と叫ぶ万能ロボのエルコスが導入されて学園の空気が一気に変わっていく、というストーリーですね。


構図としてはこう

 

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歌もダンスも演出もよかったし、ラストは感動的だったし、教師役や博士役の熟練役者さんたちはやっぱりとても芸達者だし、全体としてはとてもよかったんです。

全体的な完成度からしたら「超能力エスパー」なんてセリフがあったりするのも全然気になりません(笑)

 

ですが、一点だけ。

一点だけめちゃくちゃ気になったのが

この理事長なんなの?

ってこと。

 

たしかに直接こどもたちにヒドイことしてたのは教師たちかもしれないけれど、そういう方針を作り出していたのは理事長でしょう?

生徒は番号で管理されて名前を呼ばれないとか、ロボットに体罰をさせるとか、そんなの教師の一存でできることじゃないよねー。

それがセールスマンの売り文句にコロッと方針転換(?)。

エルコスが子供たちに夢と個性を取り戻させたら「おお、これはいい」と教師陣を冷遇。

 

ええ?

だれのせい?そもそも最初にそんな状況だったのはだれのせい??

理事長じゃないの…?

 

その理事長がエルコスを受け入れることが本当にあるかなあ?

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それに、方針転換するならするで、教師陣にそのための情報共有なり指導なりをすべきだったのは理事長じゃないの?

 

今まで通りを通そうとした教師たちはエルコスに返り討ちにあい、理事長からは冷遇され、居場所がなくなるわけです。

それでエルコスに仕返しをたくらむ。(まあ、仕返しも理事長にすればいいのにって話だけど…)

 

いやあ、世知辛い世知辛いね。

確かに子供たちにとってはエルコスの登場は救い以外の何物でもなくて、よかったねえって話なんだけど、この教師たち不遇すぎない?

悪役として登場するんで、子供たちはそういう疑問は持たないだろうなあとは思うんだけど…

大人がみると…ねえ?(笑)

 

これ、一般社会でもわりとある構図なのかもなあとか、いろいろ余計なことを考えてしまいましたねw

 

息子は息子で、ジョンがなんでそんなにエルコスを憎んでるのかがあんまり理解できていなかった様子でした。

そもそも出てくるロボットが体罰ロボとエルコスだけだったので、「親から育児放棄されてロボットに世話されて育った悲哀」がいまいちピンとこなかったみたい。

 

まあ、理解できなくてもストーリーを追うのに困ることはないのですが、本人は気になったみたいで「ジョンはどうしたかったんだ??」としきりにウンウン悩んでいました。

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その点についてはいろいろ示唆するセリフや描写がでてきていたので、二人で舞台を追って思い出しながら一緒に考えました。

 

そうやって一緒に考えたり思い出したり、話し合ったりするのも子供と舞台を見に行く醍醐味ですね!

自分ならどうするかとか、あの理事長はどうしたらよかったのかとか、ストーリー以外にも、あの装置はどうやって動いているのかとかどういう構造になっているのかとか、舞台一本で2週間はいろんな話題で盛り上がってます^^